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 ◆ながの散策・・・

「茶花の里」  展志
この団地に来てから一五,六年になる。冬は少し寒いが周りが山に囲まれているので空気がきれいだ。それに水がおいしい。今では市内も飲めると思うがあの頃はかび臭くて嫌だった。ここへ来ておいしい水が飲めて幸せな気分になれた。来た当時は夏は扇風機だけで十分だった。だけど地球温暖化のせいか、今ではクーラーが必用だ。夜は市内より涼しいと思うが暑くなったものだ。だけど山や緑が多いので気に入っている。周りの行楽地は来た当時めずらしさもあってほとんど出かけたが今では行くこともない。子どもが大きくなると親と行かないので淋しいものだ。
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去年の梅雨時に世話になった知人を我が家に招待した。知人が花の文化園を見に行きたいと言ったからだ。我が家で食事するよりも山の中で食べる方がおいしいので、茶花の里を予約していた。梅雨時で朝から雨が降っていたが予定通り来てもらった。来られた時には雨もあがり、薄日もさしてきた。茶花の里は庭もきれいなので、食事の時間に少し早かったが、車で案内した。

庭には紫陽花が咲き乱れ、薄日に葉っぱの上の水玉がきらきら輝いている。紫陽花も虹色に見えたが、水玉も薄日で虹色に光る。きらきら輝く光線は幻想の世界に行ったようにきれいだった。紫陽花は雨でもきれいに見えるが、雨上がりの美しさは格別だった。
それに都会では、ほとんどお目にかかれない、かたつむりがたくさんいた。葉っぱにいるのは風がふいても落ちない。探すとあちこちにいた。なめくじは気持悪いが殻のあるかたつむりは可愛く見えるから不思議だ。葉の裏側にもいる。紫陽花の緑とかたつもりの茶色は俳画に出てくる絵のように見えた。
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雨上がりの紫陽花に知人夫妻もとても喜んでくれた。茶花の里の懐石料理も値段の割にはとてもおいしかった。和室の内装だが椅子に座って食べる。だけど、雰囲気がお茶室にいるみたいだ。近くにいても数回来ただけだ。紫陽花も咲いている時は来たことがない。知人が来てくれたお陰でこんなに美しい紫陽花やかたつむりが見られた。それにおいしい食事も出来た。最後に喫茶室で茶菓の接待もついていたのでとても喜ばれた。花の文化園は知人夫妻で見に行ってもらった。団地の裏庭みたいなもので10分程で行けるが車で送迎した。今は携帯電話があるので便利だ。やはり紫陽花はきれいだったと言っていた。最後に観心寺に行ったがここも紫陽花はきれいに咲き誇っていた。雨上がりの紫陽花があんなに美しいと思ったのは初めてだった。又今年も見に行きたいものだ。
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短歌 紫陽花に 水玉光る 雨上がり
のろのろ歩く かたつむりかな
俳句 薄日差し 虹色映える
紫陽花よ





 

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